名だたるTOPアーティスト達の名演奏
藤田真央さんの魅力✨
藤田真央さんの演奏は、2年ほど前に、ベルリンフィルコンサートマスターの樫本大進さんのカルテットを芸文で聴いた時に、名前も知らずに初めて聴きました。モーツァルト・メンデルスゾーン・ブラームスのトリオ・カルテットの名曲を、とても柔らかく綺麗な音色で流暢に弾いていて、メンデルスゾーン・ブラームスは、今迄の曲風とは少し違う印象を受けました。しかし、とても若そうなのにとても上手ですし、何と言っても樫本大進さんが納得してカルテットを組んでいらっしゃるので、その解釈は正しいのだろうと思った記憶があります。その後、N響のコンサートで、真央さんではない方のベートーヴェンを聴いた時も、オーケストラ自体の演奏も、 あくまでも私見ですが、昔程堅固な感じではなく、全体的に以前よりロマンティックな印象も受けましたので、最近はこうなってきているのかなぁと思っていました。
今年1月、TVの林先生の初耳学の番組に真央さんが出ていて、今一番チケットの取れないピアニストと聞き、又、とっても素敵で楽しいトーク力にも惹かれてYouTubeを見てみました。
すると😲 私が語るまでもありませんが、チャイコフスキーコンクールガラコンサートサートでのモーツァルトピアノソナタK.330は、凄く若いのに、完成された透明・クリア・軽快・上品な音質で、又、コンチェルトでは、オーケストラの方へ顔を向け、常にオーケストラと掛け合いながら弾く姿が、真剣さと喜びに満ち溢れていて、音も奏でる姿もあまりに素晴らしくてびっくりしました。 そして、ピアノパートだけでなくオケパート・曲の構成・モーツァルトの全てを知り尽くし、それらをリスペクト・賛美している事がひしひしと伝わってきました。私はこんなモーツァルトが聴ける事を、とても幸せに感じました。
続いて「世界で弾く、世界を弾く(文春100周年フェスライブトーク)」を見て、コンクールの受賞歴もさることながら、世界最高峰のピアニスト、指揮者、オーケストラ、劇場、ホールに認められ招聘され、世界を飛び回ってありとあらゆると言ってよいほどの曲を、急なオファーも何度もある中でも、真央さんが求め続ける音と解釈で演奏し、次々に感動を巻き起こしているのを知って、「こんなに若いのにこんな人がいるんだ😲」と、本当にびっくり仰天、感動しました。その素晴らしい演奏は、楽曲・作曲家・曲が作られた時代背景等への飽くなき深い探求心と、真央さん自身が「ベルリンに住んでいても、ずっとピアノを弾いているのは東京と変わらないので何も困らない。演奏会の翌日は休もうかと思っても、練習しないと気持ちが悪くて」と語るほどの膨大な練習量によって生み出されている事にも、とても感心しました。 モーツァルトが得意なのかと思いましたら、チャイコフスキー・ラフマニノフ・リストetc.音数の多い重厚&速い曲の演奏も圧巻で、チャイコフスキーコンクールの予選で弾いたリスト超絶技巧練習曲は、「完璧に弾けた‼」と対談で自ら語ってます😲 一方、沢山のインタビュー動画や記事・SNS発信では、いかにも今の若者らしい話し方で音楽以外の事も気さくにお話していて、表情も人懐っこく思わず微笑んでしまい、楽しくなってついつい色々な物を見てしまっています💦 連載のエッセイも書いていたようで、ネットで読んで、内容の濃さばかりか、文章力にもとても感心し、本を即!購入しました😊
コンサートもぜひ!聴きに行きたいと思っています♡
それにしても、一番初めに聞いた芸文でのカルテット・トリオは、もっとしっかり真央さんの事を知ってから聞くべきだった・・勿体無い😢 もう一度聞いてみたい❣と、今つくづく思っています。
「僕の音楽武者修行」
真央さんにはまり始めて程なく、マエストロ小澤征爾が逝去され、YouTubeに上がる動画も、マエストロ小澤と真央さんが半々になりました。
マエストロ小澤は、日本人が西欧クラシック界で活躍できる道を、指揮の実力と、開拓精神の逞しさと、愛される人柄で切り開いて下さった方です。著書「僕の音楽武者修行」を何十年か前に初めて読んだ時は、当時のクラシック界では異例の分かり易い語り口、という新鮮な印象を受けました。その時の本は何処かへ行ってしまったので、今回もう一度買いました。マエストロの名演の数々を聞きながら、私自身の色々な記憶も整理しつつ読もうと思います。
コロナ禍も、一流演奏家の方々は様々な形態で演奏を続けていました。
メトロポリタン歌劇場のサイトでは、「At-Home Gala」というコンサートや、コロナ前の様々なオペラ公演を無料で配信していました。 私はMETを初めて見て、「ベルディ」の歌手達の歌声、オケ、衣装の重厚さの迫力に圧倒されたり、モーツァルトでは、衣装が現代の背広とスーツで😲 、それが、多分「フィガロの結婚」だったと思いますが、軽快な曲風に合っていて、斬新だなぁと印象に残りました。 (今年6月に芸文で、METオーケストラ来日公演があるのを知り、ワクワクしてチラシを見ましたが、ちょっとお高いかなぁ・・😢 真央さんのも行きたいですし(^^;)
ベルリンフィルも沢山の無料の映像を公開していました。マエストロ小澤と樫本大進さんの対談にホッとするものを覚え、オケのメンバーが、あの広大なブドウ畑のホールのステージでポツンと一人で楽器を奏でているのには、本当に世界が止まってしまっている静寂と悲しさを感じました😢
2021年には、バレンボイム氏の来日が急遽発表され、 「ベートーヴェン ピアノソナタの系譜」と題されたリサイタルを聴きに行きました。昔、氏のモーツァルトコンチェルトをよく聴いていて大ファンです。ソナタ第32番の出だしの迫力、天からの囁きのような高音域のメロディ、一糸乱れない美しいトリル・・氏が是非とも日本に来たかったという思いとコロナ禍の静寂が相まった深い演奏を、私は大切に胸にしまおうと聴き入っていました。
コロナが徐々に収まるにつれ、演奏会も増えて行き、
「アンドリス・ネルソンス指揮ボストン交響楽団と内田光子」さんの「皇帝とショスタコ5番」というゴールデンコンサート、「ヒラリーハーン」のファンサービスたっぷりのアンコールに聴衆への愛を感じたリサイタル、日本屈指のオケマンから結成された「ヴィルトゥオーゾ・シンフォニー・オーーケストラ」をバックに、本当に!まさしく!AIのようにバイオリンを弾く「HIMARI」さんのNewYearコンサート(この頃はまだ、HIMARIさんのチケットを普通に手に入れる事ができていました)、反田恭平氏と佐渡裕氏の共演、元N響ホルニスト「福川伸陽」氏の、実に自由にホルンを操るのとお喋りが楽しい「ホルン・パラダイス」。 三浦文彰さんのコンサートは、行きたいと思っていた2020年の物が2つともなくなってしまいましたが、2023年には芸文で、エルガーのバイオリンコンチェルトを聴きました。連綿とオケとの絡み合いが続く長い曲を、丁寧なビブラートで弾いていて、以前より音色が深くなったように感じました。コロナ禍もたゆまぬ練習をされていたのだろうなぁと思いました。
最近では、「古澤巌とベルリンフィルストリングスー愛のXmas」「清塚信也とN響メンバー カラフルミュージック」「ウイーンフィルコンサートマスター;ライナー・ホーネック&菊池洋子デュオリサイタル」で、本当に心底、音楽の力、素晴らしさを堪能しました。ベルリンフィルのバイオリニストの左の指は、そこから本場の音楽が香り立つように動き、ビオラ・チェロ・コンバスの低音の下支えとリズムは、音楽をする喜び満ち溢れていました。清塚氏には、音楽を楽しむ!楽しんでもらう!為の半端ない仕事量をこなすバイタリティと、音楽への熱い々々思いを感じました。私が大好きなN響は、各パートの完璧な音程と、ここでもやはりビオラ・チェロ・コンバスが低音域で支える音とリズムのアンサンブルの極意を聴く事ができました(清塚氏のコンサートはアンコールから撮影OKです)。 ウイーンフィルコンマスの方の演奏も完璧‼ アンコールとでクライスラーを12曲も😲演奏されましたが、ハーモニクスの音が4つ程?鳴り難そうだっただけで、音程はおそらく一つも外れなかったと思います。プログラムの組み方も素敵で、「これが本場ウイーンの音楽なんだ‼」と心に刻むべく、耳をダンボにして聴き入りました。https://kioihall.jp/honeckstoryに、ホーネック氏の経歴やウイーンフィルの事が書かれてあり、「これ又凄い方だなぁ!」と、とても興味深く読みました。
今は、ネットでいくらでも演奏家を追うことができてキリがないとも言えますが、当教室のピアノ教師と、YouTube、プログラム、本を見たり、斎藤秀夫先生の昔の本を引っ張り出してきて、斎藤先生の偉大さに改めて気付かされ納得したりと、尽きる事のない音楽談義をしています。